[DXD] DRIFT & DIY

車のプライベート整備 サンデーメカニックを始めるには? Part.3

最低限必要な基本的な工具

車を触る上で必要な基本的な工具を紹介します、工具箱にセットになったものは一長一短あります。 工具点数が多い割には割安になっている反面、無駄になるものも多いので、必要最小限でいい場合は個別に揃えていくと良いでしょう。

ラチェットハンドル

通常ラチェットレンチと言いますが、単体としてハンドルと表記します。 車の整備においては非常に良く使います、バイクの場合はめがねレンチなども頻繁に使いますがラチェットも使用します。
車に使用されているボルトはほとんどが六角ボルトで、それを着脱するために使用します。

ラチェットの構造は内部にギアが組み込まれており一方向にしか力を加えないという特徴があります。 回転を始めた元の位置に戻る為の逆回転はギアをスルーするので、ソケットをボルトに挿し直すことなく連続した作業を行えます。 締める・緩めるの回転方向はレバーで切り替える事ができるようになっていて非常に作業効率が良い工具となっています。

めがねレンチとの大きな違いは機械的と原始的な違いがありますが、それ以外にめがねレンチはボルトの横方向から工具を挿入するのに対して、ラチェットはボルトの上部方向より工具を挿入します。 なのでラチェットでは工具が使用できないが、めがねレンチでは使用できる場面や、またその逆もあります。上方向に作業スペースがある場合はラチェット、横方向に作業スペースがある場合はめがねレンチが有効ということになります。

ソケットの差込角サイズによって種類が分かれていて、9.5sq.を多用し、比較的大きなボルトや大きなトルクがかかる場所には12.7sq.のラチェットハンドルを使用します。


9.5sq.ラチェット

12.7sq.ラチェット

ソケットレンチ

主にラチェットハンドルに装着して使用します、6角または12角のものを使用します。 12角のものはラチェットハンドルの可動できる範囲が狭い場合に、1角ずつボルトに挿し直す事によってラチェットの可動範囲を稼ぐ事ができます。 逆に6角に比べるとボルトに接する面積が少なくなる分、強度的には弱くなりますので、基本的には6角を使用したほうが良いのですが、12角はマルチに対応できます。

また、ナットから長いボルトが突き出ているような場面ではめがねレンチが使えますが、ソケットしか使えないような場面で、ディープソケットが役に立ちます。 これはソケット自体が深くなっているので、ナットから突き出ているボルトにも対応できるようになっています。 ただし使用頻度はそれほど高くないので、必要になった時に買い足すか、9.5sqの8〜14あたりを用意しておけば良いかもしれません。

ソケットサイズは10と12を非常によく使います。8、10、12、14あたりが最低限必要なサイズでしょう。 足回りや大きな物を扱うようになると17以上のサイズも必要になってきます。場合によっては7や13などのサイズが必要になる事もあります。

差込角は基本的には8〜14は9.5sq.それ以上のサイズは12.7sq.をお勧めしますが、場合によっては9.5sq.と12.7sq.を入れ替えて使用したい場合もあります。 その場合は、変換アダプター(差込角の異なるソケットとハンドルを接続するアタッチメント)を使用するか、重複したサイズになりますが差込角別にソケットを用意します。

そして、ソケットレンチにはラチェットハンドルだけでなくスピンナーハンドルやドライバーハンドル、エクステンションバーなどそれ以外の様々なものを組み合わせて柔軟に使用する事もできます。

ほかにはソケットレンチ以外にも様々なソケットがあります。ヘキサゴンビットソケットやトルクスビットソケット、プラグレンチなど必要に応じて用意すると良いでしょう。


9.5sq.ソケット

9.5sq.ディープソケット

12.7sq.ソケット

12.7sq.ディープソケット

エクステンションバー

奥まった深い場所にあるボルトなどにアクセスするためのソケットを延長するための棒です。 基本的に長ければ様々な場所に使えますが、逆に長すぎて障害になり使えない場合もありますので、最低限75mmと150mmが1本ずつあれば良いでしょう。 場合により300mm以上の長いものが必要な事もありますが、エクステンションバーを2つ繋げて使用する事もできます。 差込角ごとに用意しますが、使用頻度が高いのはやはり9.5sq.用です。


9.5sq. 75mm

9.5sq. 150mm

9.5sq. 270mm

12.7sq. 75mm

12.7sq. 150mm

12.7sq. 270mm

スピンナーハンドル

ラチェットハンドルからギア機構を省いたようなもので、工具に非常に高いトルクをかかる場合に使用します。ラチェットは便利ですがギアに高トルクをかけると破損してしまいますので注意が必要です。 高トルクをかけるという意味では12.7sq.のものは是非ほしい所ですが、足回りや大きなものを触らないというのであれば9.5sq.だけでも良いでしょう。 600mm以上の物凄くロングなスピンナハンドルもあります。ハブロックナットやクランクプーリーナットなどの大トルクを必要とする場合はこういうのでないと歯が立ちません。


9.5sq.スピンナハンドル

12.7sq.スピンナハンドル

T型ハンドル(スライドヘッドハンドル)

文字通りT型になっているもので、早まわしなどしたい場合に役に立ちます。またスピンナーハンドルほど強度は高くないですが、スピンナー代わりに使用する事もできますので、9.5sq.はT型ハンドルを用意するという手もあります。

バーがスライドするようになっているスライドヘッドハンドルもあり、エクステンションと組み合わせればT型としても使えこちらも便利です。


9.5sq.スライドヘッドハンドル

12.7sq.スライドヘッドハンドル

めがねレンチ(コンビネーションレンチ)

一番初歩的な工具です。狭い場所にも対応でき高トルクにも耐えますが、手の平で扱いますのでそこまでの高トルクをかけることは少ないでしょう。ラチェットでは不安なトルクをかける場合にその時だけ使用してラチェットと併用して使用するのも良いですね。 車の整備では先端の口が開いたスパナはあまり使用しません、ボルトに対してスパナを使用すると接触面が少ない為にボルトの頭をかじってしまう事がある為です。

ソケットレンチ同様6角と12角がありますが、使い分けは同様です。 6角はボルトを強力にキャッチしてボルトの頭をかじりにくく、12角はレンチの送り角が細かくなる事によって、より狭い場所でも使いやすくなっています。 小さなサイズは12角、大きなサイズは6角で揃えるというのも、良いでしょう。

めがねレンチは1本で2つのサイズを備えています、8−10、10−12、12−14、14−17あたりをがあれば困ることは少ないでしょう。 重複したサイズがある理由は、一度に2本のレンチを同じサイズを使う事があるのでその場合に役立ちます。

また片側がめがね、反対側がスパナになったコンビネーションレンチというものもありますので、必要な場合に買い足すと良いでしょう。


めがねレンチセット

コンビネーションレンチセット

プラグレンチ

プラグを着脱するための専用工具。単体のプラグレンチもありますが、9.5sq.のラチェットに装着して使用するソケットがおすすめです。


9.5sq.プラグレンチ 14mm

9.5sq.プラグレンチ 16mm

六角棒レンチ

六角の穴が開いたボルトに差し込んで使います。 使用頻度はそれほど高くないですが、L型のセット物をひとつ持っていると役に立つ事が多いです。 ヘックスビットソケットも良いのですが、必要な場合に買い足せばよいでしょう。


六角棒レンチセット

ヘックスビットソケットセット

クロスレンチ/タイヤレンチ

ホイールナットを緩めるためのレンチで、十字になっていて、力をかけやすくなっています。アルミホイールの場合はホイールとナットの隙間が少なくレンチの挿入ができない場合がありますので、薄口になっているものが良いでしょう。ホイール用のソケットレンチをスピンナーハンドルに装着して使うという手もあります。


クロスレンチ

12.7sq.ホイールナットソケット 19mm

12.7sq.ホイールナットソケット 21mm

プラスチックハンマー

その名の通り、先端がプラスチックで作られているハンマーです。 金属製と比べて打撃力は劣りますが、先端が樹脂で作られているので、傷を付けたくない箇所が多い車の整備にピッタリのハンマーです。 金属製のハンマーとあわせて持っておくと良いでしょう。


プラスチックハンマー

金属ハンマー

ニッパー/ラジオペンチ/プライヤー/ウォーターポンププライヤー

ニッパーは配線からタイラップまで様々なものを強力に切断できます。

ラジオペンチは切る、曲げる、引っぱる、挟むなどいろんな使い方ができ、元々は電子機器に使う為に作られました。 配線や小さな部品をつかむために先端が細くなっています、先端がまっすぐなものと、曲がっているものがありますが、通常はまっすぐなものがあれば良いでしょう。 針金を細工したり、割りピン、ロックピンやホースバンドなどを扱う場合に使います。

プライヤーは、ラジオペンチより先端が大型で、はさめる物が多くなっています。ある程度力のいる作業に向いています。

ウォーターポンププライヤーはプライヤよりさらに開口範囲が大きく、スライドさせる事によって様々なサイズに対応する事が出来るようになっています。主に配管をつかんだりしますが、大型の工具のため様々な使い方をして活用できます。


ニッパー

ラジオペンチ

プライヤー

ウォーターポンププライヤー

電工ペンチ

端子のカシメや圧着から配線コードの切断、被服を剥いたりこれ1本で様々な作業ができます。 車の電装品を触る際には必需品となりますので、必要に応じて用意しましょう。 特に車で多用するギボシ端子の圧着には、これが無いとできません。


電工ペンチ

ピックアップツール

車いじりをしていると外したボルトなどを手の届かない所に落としてしまう事があります、そういう時に使用します。 伸縮式の棒の先に磁石が付いているのでボルトなどを拾い上げる事ができます。


ピックアップツール

LEDハンディーライト

暗くてよく見えない場所が車には沢山あります、そういう場所には必要になります。


LED ハンディーライト

ツールボックス

キャビネットタイプのものはカッコいいのですが、手軽に持ち運びできて中からすぐに工具を取り出せるツールボックスを用意する事をお勧めします。 キャビネットには普段あまり使用しないものを入れ、ツールボックスにはラチェットやめがねレンチなどよく使うハンドツールを入れておくと便利です。 下のリンクの商品は自分が10年以上使用していますが、おすすめです。


アルミケース ツールボックス

次のページでは、測定器具と大道具をご紹介します。