[DXD] DRIFT & DIY - DIYレポート(painting4)

スプレーガンを使った塗装にチャレンジしよう! step.4

塗面の下地処理と中塗り塗装

下地のチェックと修正

さてお待ちかねの実作業編に入っていきます。 塗装ではここが一番重要な部分となります、下地処理という事で軽視しがちですがいくらスプレーテクニックが良くてもここがしっかりしていないと綺麗な塗装にはなりません。 あまり書くと怒られるかも知れませんが、キメ細かな肌に化粧するのと、荒れた肌に化粧する違いだと思って下さい。 地味ですがメインの作業といってもおかしくありませんし、一番手間も時間もかかりますが頑張って行きましょう。

パーツ単位での塗装では、エクボやヘコミ・キズなどが無いか、FRPパーツであれば巣穴や波打ちなどが無いかをチェックします。

実際にどうするかですが、エクボであればポリパテを打ちます。 まず足付けをしてからシリコンオフをウエスに含ませて脱脂を行ないます。 パテ主剤に指定された分量の硬化剤をパテ定盤とヘラを使って混ぜ合わせます。 そしてすばやくこすり付けるようにシゴキ付けをします、広範囲に付け過ぎないように、また空気を含ませないように注意して下さい。 乾燥後サンディングを行いますが、この程度であれば手研ぎでも十分でしょう。

FRPの波打ちがひどい場合にも必要に応じてポリパテを薄く打って修正・歪み抜きをします。 歪み抜きのサンディング時にはあて木などをしてしっかり平面を出すように心がけてください。 研ぎながら目で見るだけではなく手のひらの感覚で面をチェックするようにします。 この時利き手ではないほうの手を使います、理由は利き手より皮が薄く敏感で分かりやすいからです。 より分かりやすい方法としては、ガイドコートを使用する方法があります。 粉末状のものやラッカースプレーを吹きかけると、研磨された部分は色が落ちて研磨されていない部分は色が残り状態が一目で分かります。 色が残らないようになれば歪みが抜けているという事になります。

最後に再塗装の場合の塗膜のチェック方法に付いて書きます。 もしかしたらラッカー塗装されているかも知れないという場合は、大体ツヤが無いなどの見た目でも分かる事はありますが。 この場合はラッカーシンナーをウエスに含ませて強くこすって色落ちするかしないかで判断できます。 あまり無いかもしれませんがウレタン塗装でも状態が悪い場合には塗膜を剥離しないといけない場合もあります。 チェック方法としてはウレタンシンナーをウエスに含ませて1分間ほど押し当てて塗膜が溶解したりしないかを見ます。 また、塗肌が悪い(ゆず肌)や何回も再塗装されていて塗膜が何重にもなっている場合などもあります。


ポリパテ中目

ラッカーパテ

パテ定盤

デルリベラ

下地の足付け作業

プラサフを塗装する前に、食いつきを良くする為に足付け作業を行ないます。 P400のペーパーで万遍なくしっかりと磨きましょう、空研ぎでよいです。 ダブルアクションサンダーで行なうと楽な上早いです。

その後エアダスターでエアブローした後、必ず脱脂を行ないます。 きれいなウエスを2枚用意し、1枚のウエスにシリコンオフをたっぷり含ませてパネル全面が濡れるように浸けます。 そして、もう1枚の乾いたウエスで乾くまでふき取ります。シリコンオフで油分を溶かし、それを拭き取るのですが、この手順を守らないと油分が取れません。 手を抜いてワックスなどの成分が残っているとハジキなどの塗装トラブルの原因となります。

ダブルアクションサンダーを使った風景
ダブルアクションサンダーを使った風景

ロックペイント プレソル
シリコンオフ
耐水ペーパー
バラ売り
耐水ペーパー
100枚入り
メリヤスウエス

マスキング

中塗り塗装に入る前にマスキングを行いますが、パーツ単位での塗装の場合は必要無いでしょう。

マスキングの目的ですが、塗装しない部分を覆うのみならずポリッシングや研磨作業を行なう場合に余計な部分を汚さないという効果もあります。 マスキングテープですが接着力が良く対溶剤浸透性もありますので塗装用のものを使うようにしましょう。 12mm幅以下のものはモールやラインの見切りに使います。 15mm〜20mm幅のものは紙貼り小物のマスキングに使います。 また最初からマスキングペーパーにテープが付いているマスカーという便利なものもあります。

貼り方ですが、マスキングする順番をしっかり考えてから貼っていきます。 紙(マスキングペーパー)を使ってテープで止めていくのですが、先に紙の端にマスキングテープを貼ってから貼り付けていくと綺麗に仕上がります。 この時テープの幅の2分の1に紙を貼り付けます。 また、マスキングペーパーによく新聞紙を使う場合がありますが、上下の末端に小さい穴が無数に開いているので注意してください。 穴が開いている部分を内側に折り曲げるか切り取るなどの対処法があります。

もちろん隙間なんかがあってはそこから塗料がはみ出して後々の処理が大変になったりしますので丁寧に行ないましょう。 また貼っていればよいというわけではなく、綺麗に仕上がるように心がけましょう、トラブルの元になりますよ。 モールと塗装面の見切りなどは最後に12mmのマスキングテープで行ないます。

部分補修でぼかし塗装を行なう場合には、リバースマスキングという手法があります。 マスキングを通常とは逆の方向に貼ってそれを裏返します、単にマスキングテープの端を内折りにする場合もあります。 こうする事によって境界部分がぼやけて塗膜の段が出来ないようになり目立ちにくくなります。


3M マスキングテープ

マスカー紙テープ付PEフィルム

中塗り塗装(プラサフ)

まずプラサフの準備をしますが、その前にスプレーガンの調整をしておきましょう。 プラサフの粘度に合わせて、パターン幅・吐出量・エア圧の調整をします、上塗り塗装でも同じ事です。 調整が済んだらプラサフの準備をします、1液型であればラッカーシンナーで希釈しストレーナーを通して塗料カップに移します。 シンナーの混合比ですが一般的に60〜80%くらいの割合で混合します。 2液型であっても硬化剤・希釈剤(シンナー)の混合比もそれぞれの表示に従ってください。 混合は重量で行いますので計りを使います、例えば80%であればプラサフ100gシンナー80gになります。

基本的な事になりますが、パテにしろ塗料にしろ同じで、缶を開けた時にはよく攪拌し、混合した時にもよく攪拌するようにしましょう。 また、必要分のみ作るようにして余りすぎないように気をつけましょう。 特に2液型は混合後すぐに反応が始まるので可使時間内に使い切らないといけません。 また塗装後にはすぐにガンの洗浄をしないと内部が詰まってしまいますので注意してください。

さて実際の塗装に入っていきますが、基本的に2〜4回塗りで仕上げます。 まずエアダスターでエアブローしてホコリを飛ばしておきます。 1回目はドライコート(捨て吹き)をして少し遠めから薄く吹き付けるようにします、これは塗料のハジキを防止する為です。 目安としてパテ跡がうすく透ける程度ですが、あまりざらつかせないように気をつけてください。

塗る順序ですがフチ周りや奥まったり入り組んだ所を先に塗るようにします。 またエッジ部などは研ぎすぎによって地が出てしまったりするので厚めに吹いておいたりするのもテクニックの一つです。 ただし2液型の場合は塗膜が硬くなめらかに研げないので逆にエッジ部をぼかすように塗装します。

そして2回目からはウエットコートで塗りツヤを出し、塗り重ねをきちんと行なって肉付けをするように吹き付けます。 その後フラッシュオフタイムを取って指触乾燥してから2回目と同様ウエットコートで3回目の塗装をします。 指触乾燥の確認方法ですが、目で見て塗りツヤが消えてきたら一応の指触乾燥した事になります。 また目立たない所で実際に触って確認する方法もあります。

また場合によってはカラープラサフを使う場合もあります。 トマリが悪い色(赤など)は透けやすく何回も重ね塗りをしないといけないので、プラサフ自体に軽く色が付いたものを使って対処するという事です。 10%ほど塗料を混ぜてみると良いでしょう。

プラサフ塗装
プラサフ塗装

ロックペイント
1Kマルチプラサフ
一液型
ロックペイント
ミラクルプラサフHB
2液型 5:1型

プラサフの乾燥と研磨

プラサフを塗ったら乾燥を待ちます、ドライヤーを軽く当てると乾燥を速める事も出来ます。 乾燥時間は商品や気温などによってかなり違いますが、1液型の場合は夏場で30分が目安でしょうか。 2液型の場合は更に時間がかかります。

乾燥したら研磨作業に入っていきます。 丁寧な作業をするなら水研ぎで行ない、当て木または当てゴムをしてP600の耐水ペーパーでざらつきや歪みを取っていきますがエッジ部やアール部などは手研ぎで行ないます。 ダブルアクションサンダーを使うなら、P400程度のペーパーを使い空研ぎします。

研磨作業が終わったらエアダスターでエアブローしてしっかりと水切りをします、必要であればウエスでふき取ってください。 また表面をチェックします、巣穴(ピンホール)やペーパーキズが見つかったらラッカーパテを打って処置します。 ただし穴を埋めるのみにして厚塗りをしないようにして下さい、乾燥に時間がかかり研磨作業も手間がかかります。 小さいパテヘラ(20mm程度)で行なうとやりやすいです、シゴキ付けをしてしっかりと埋めるようにしましょう、後々痩せてくると塗面に出てくる事になります。

さて次のページでは、華やかで一番楽しい上塗り塗装についてご紹介します。