[DXD] DRIFT & DIY - DIYレポート(20061022)

S14シルビア - オルタネーター分解(ブラシ交換)

2006年10月22日

オルタネーターの発電不良疑惑があったのでカーボンブラシ交換する事にしました。
ブラシ交換に使う工具は一般的なものだけで大丈夫です。ベアリング交換には特殊なプーラーが必要のようです。

今回用意したもの
部品名称 部品番号 必要個数 単価
三菱用カーボンブラシ(S14/S15共通) 23142-0B000 2 \650


新品のカーボンブラシです、2個必要になります。


はんだゴテ・家庭 家電機器用はんだ・はんだ吸い取り線。

ブラシが半田で固定されているので必要になります。
はんだゴテは熱量が必要な為60W以上のものが望ましいです、またハンダは用途別に種類がありますが今回の場合家電機器用などの少し融点が高めのものが良いと思います。


−作業手順−


まず、プーリー側にある4本の金色の10mmのボルトを外します、プラスドライバーでも回せますがコマもしくはメガネで外して下さい。


次にマイナスドライバーなどでケースをコジって開けますが、この時プーリー側のカバーを外すようにしてください、写真の作業風景は間違いです。
4方向くらいから万遍なくコジるとある程度隙間が出来るので、その状態になったらプーリー側のカバーを引っ張って分離させます。
室内でやる場合は、結構ゴミや意外なもの(爆)が出てきますので、新聞紙などを敷いておくと良いでしょう。


二枚におろすとこんな感じになります、これから作業するのは写真左の後ろ側の部分になります。
カバーの洗浄などでプーリーを外したい場合は、この状態でインパクトで外せますナットは24mmです。あと4本のビスで止まっています。


次にレクティアファイア(というらしい)を固定している3本のビスを取り外します。
そのうち一本はドライバーが入らない所にあるので、コイル部分を少し持ち上げてやるとドライバーが入るようになります。
またビスはかなり硬く閉っているので、ネジ山に合ったドライバーを使ってナメないように気をつけてください。CRCを使うのもいいですがねじ山部分にかかると滑りやすくなるかも知れません。とにかく焦ってやるとダメです。


カバー裏のB端子を取り外します、フタが付いているのでコジって取り外しナットを取り外してください。端子自体は軽く手でコジると外れます。
また固定用の切り欠きが2つあるので、どちらの向きについていたのかよく覚えておきましょう。
これはS14前期用のオルタネーターなのでそれ以外では形状が異なる場合があります。


すると写真のように分解できます、ここまで来れば分解はほぼ終わりです。
写真に写っている細かいパーツはこれから外します。


次にブラシ交換のために分解を続けます。
指でつまんでいるブラケット(スペーサー)をコジって外します。はめこんであるだけですね。


そうすると、ブラシ取り付け部を保護する半透明のカバーがあるので、これもコジって外してください。


外すとようやくブラシとご対面です


次に半田ごて(60W以上)でブラシ取り付け部のハンダ部を溶かし、ハンダ吸い取り線もしくは吸い取り器でハンダをすいます。
ある程度吸えたら、あたためながらプライヤー等で突起を掴みブラシを引き抜いてください。
この時、ブラシがどの方向に削れているかよく覚えておいてください、新品ブラシがナナメになっているように方向がありますので。


新旧ブラシの比較です。
7万キロ走行のブラシでこの程度の磨耗具合です。新品ブラシのほうのラインが磨耗限界と思われます。なので半分程度磨耗している事になるのでしょうか。
ちなみに交換した10万キロ走行のブラシで写真の旧ブラシの三菱マークのあたりまで磨耗していました。
その事から10〜12万キロで交換しておくのが安心かもしれません。


交換するブラシをセットして、ハンダ付けします。
多分すんなり入らないと思うので、ハンダ吸い取り線(器)でよくハンダの残りカスを溶かして吸い取ってください。
また先ほど書いたように方向があるようなので注意してください。次の写真も参考に・・・。
ハンダ付けはコテでハンダを溶かして付けるのではなく、対象を十分に暖めてそこにハンダを流すようにします。
なだらかな山になってよく馴染ませる事が重要です、粗末なハンダをすると経年や振動で半田クラックの原因になります。
厳密に言うと、写真のハンダ量は少し多い目です(^^;多すぎても少なすぎてもダメです、少なすぎるよりは良いですが。
また、あまり長い間ハンダを熱しているとガスガスになってしまうので、あまりもたつきすぎるのもダメです、もしガスガスになったらやり直しましょう。


ブラシの向きはこれを参考にしてもらっても良いかもしれません。


ブラシが交換し終わったら組み立てますが、そのままではブラシが出たままで組めないのでブラシをひっこめてやる必要があります。
逆の手順で各カバーやブラケット等を元に戻し、レクティアファイアを裏カバーに戻し3本のビスを固定します。
そして、裏カバー中央に小さな穴があるのでそこに少し硬めの針金を差し込んでやります。
その状態でブラシを引っ込めて、更に奥に針金を通すとブラシの穴に針金が通りブラシが引っ込んだ状態で固定されます。


引っ込めるとこんな感じになります。
この状態で組み上げる事が出来ます、組みあがってから針金を抜いて完成です。

以上で交換は終了です。あとは実車取り付けですね!
参考までに下記にオルタネーターの交換手順を記しておきます。

オルタネーター交換手順

1. バッテリーのマイナス端子を取り外す。
2. アンダーカバーを取り外す。
3. 車両下側よりオルタネーター下部のストッパーボルトのナットを緩める。
4. オルタネーター上部のアジャストナットのナットを緩める。
5. アジャストボルトを緩めファンベルトをプーリーより取り外す。
6. カプラー・アース線・B端子取り付けナットを外す。
7. 3-4で緩めておいたナットを取り外す。
8. アジャストボルト・アジャストナットを取り外す。
9. ストッパーボルトを抜くとオルタネーターが外れます。

オルタネーターを取り出す時スタビが邪魔になりますが、オルタネーターを回転させると取り出せます。
取り付けは逆の手順で、ベルトの張りを調整します。

参考
ベルトのたわみ量: 新品時6〜7mm 調整時7〜8mm(共に10kgの力で押したとき)
B端子ナット締付トルク: 7.9〜11N-m(0.8〜1.1kg-m)
エンジン始動状態での電圧: 13.8V〜14.8V(無負荷)