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BP5レガシィ ダイアグエラー修理 ABS C/U交換

      2018/12/08

ダイアグコード出現で修理、解決したので久々にブログ更新してみます。

エラーの内容は・・・

  • DTC P0600 CAN通信系(ECU系)
  • DTC P1718 CAN通信系回路/AT CAN通信系回路(TCU系)
  • DTC C0140 CAN通信の不具合(ABS系)

一気にこんなに沢山でちゃいました。
走行中、メーターのインフォメーションディスプレイに次々とエラーが表示されて、一体何なのか焦りました。
エンジン系、AT系、ABS系と表示されるもんだから、わけが分かりません。

OBD2コネクタにiPhoneとWi-Fi接続してダイアグコードを見れる物を使って確認すると、CAN通信系エラーという事で電装系と判明。
詳しくは、高速系CAN通信線の断線または短絡、C/Uの故障などが原因になります。

とりあえず、故障箇所は不明なもののセーフモードで走行は可能なので2ヶ月くらいこの状態で乗っていましたが、エラーが出るたびに「ピッ」と鳴り、鬱陶しかったですね。
逆に修理後に鳴らないと物足りないくらいに慣らされていました。

CAN通信について

配線とC/Uですが、これは結構厄介です。
まずCANについて勉強しました。

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このレガシィは、高速(走行制御系)CAN通信がECUとABS C/Uが終端になっていて、それぞれに終端抵抗が入っています。
この間の配線がCANのメインになり、このどこかが断線・短絡するとシステム全体に異常が出るようなので、このあたりがまず怪しくなります。
メイン配線にぶら下がっているATやVDCのC/Uに断線があっても、単体のエラーになるという事です。短絡の場合は全体にエラーが出るかも。

そこでまず試したのは各部のカプラーチェックですね。
ECU、AT C/U(TCU)、ABS C/U、ボディ統合ユニット、これら4つのC/Uのカプラーを抜き差ししたり、接点復活剤を吹きかけたりしてみました。

何日かそうこうしている内に、ABS C/Uのカプラーをいじると、しばらくエラーが出ない事があり、なんだか怪しいぞという事になりました。
しかしこの時点では、まだ確信はありません。

原因を探っていく

まずはテスターでCAN通信配線のメイン部分の抵抗値を測りました。
ECUのカプラー部分でチェックしてみました。
終端抵抗は120Ω、これが両端で二個なので合成抵抗値60Ωになるのが正常ですが、120Ωしかありません。
というわけは、どこかで断線状態になっているという事ですね。

それで、ハーネスのチェックですが、ECUとABS間の導通を調べれば良いと言う事になりますが、それぞれのカプラーにテスターを当てて導通を見ても正常です。
そうそう断線なんかはしないだろうと思ってましたが、断線していなくて良かったです。

ABS側のカプラーは接続したままECU側のカプラーで抵抗値を測れば、ABS側の抵抗値が見れますが、断線状態でしたので、ABS周りに原因が絞り込めました。
それに加えてテスターで抵抗値を見ながら、カプラーを触ると抵抗値が変動し、断線状態になったり正常になってたりしたので、この付近で間違いないと確信。
カプラーをちょっと横に力を加えた状態にしているとエラーが出なくなるので、カプラーの接触不良かと思ったのですが、色々試しても接触不良の様な症状が直らないので少し悩みました。

ABS C/U内部でコネクタ付近の断線が起こっているんじゃないかと思ったので、中古のABSアクチュエーター(スバルの名前ではハイドロリックユニット)を購入しました。
とりあえず、カプラーだけそちらにつなぎ変えてみると、エラーが出ません。という事はやっぱりABSユニット側に問題があるようなので交換する事にしました。

ABS C/Uを交換していく

ABSアクチュエーターを取り外して交換すると、ABSアクチュエーター内部のエア抜きが必要になります。
先代のレガシィなどでは、カプラーの短絡でオートブリード(ABSの強制作動)でエア抜きが出来るのですが、BPレガシィではスバルセレクトモニターや整備工場向けの高価な診断ツールで「ABSシーケンスコントロール」に対応した物を使う必要があります。

中国製の診断ツールで1万円ほどで輸入できるやつも見つけたので、ちゃんとしたスキャンツールもいつか買いたいのでこの際買ってもいいかなと思ったのですが、本当にこのレガシィでABSオートブリードが出来るのかはやってみないとわからない所もあるので、悩みました。
あとエア抜き面倒なので、できればやりたくない。

そこで試した見たのが、ABSのバルブ側は配管を接続したまま車体に残し、C/Uのみを車体上で取り外して交換するという方法です。
とはいえ、そのままではストラットとの隙間も余り無いので、工具すら入らないので、ABSユニットをブラケットから外し宙吊り状態で少し余裕を持たせてやりました。

ABSユニットはブッシュで結構固くはまっているので、シリコンスプレーを噴いたりしつつ、配管にかかる負担に注意して外しました。勢い余って思いっきり引っ張ってしまうと配管を損傷するので要注意。
ブラケット自体も取り外せればよりスペースが出来ますが、取り出しは出来なかったのでフリー状態にして邪魔にならないようズラして作業しました。

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青矢印のT5トルクスボルトをトルクスソケットを使って外します。
下側にも2本ありますが、なんとか外せました。

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C/Uを取り外すと、こんな感じになっています。
バルブ側にはソレノイドがあり、C/U側には電磁コイルがあります。
それと、モーターを駆動するための端子ですね。

C/Uを引き抜くのもなんとか出来て、無事に交換できました。
あとは元通りに組み立てて、作業終了。その後も問題は出なくバッチリ修理完了です!

ABSアクチュエーターですが、新品で約15万円します。C/U単品も出るのですが、それでも約6.7万円。
購入した中古品は送料込みで3千円足らずです。素晴らしい、中古パーツ屋さんありがたい。

詳細な原因を探っていく

やる必要は無いと思いますが、気になるのでABS C/Uを殻割りしました。いらないものなので本当に割っちゃいましたけど。

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すぐに見つかりました、やっぱりというか、CAN通信の端子先のワイヤが矢印部分で断線していました。

この小さな基盤には、振動対策なのか防水対策なのかわかりませんが、柔らかいゲルのコートがしてありますが、問題の部分の周りだけゲルが乗っかっていません。
なので、振動で切れちゃったのかも知れませんね。というかこんなに精密になっているとは思っていませんでした。

今回、ネットでも色々調べていたのですが、どうやらABS C/Uを修理する業者もあるみたいで、主に外車系の情報が結構ありました。
外車になるとそうそうABSユニットも手に入らないのか、C/Uを修理するパターンはよくあるみたいです。
昔ながらの基盤でコネクタ端子のピン部分が半田クラックで接触不良になる故障はよくあるみたいで、それなら半田盛りなおしで治りますね。

 - BP5 レガシィ

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